組合の活動

在来イワナの調査および増殖

鳴子漁協では在来イワナの調査を行いミトコンドリアDNAにより鑑定し在来種を増殖、放流を目指しております、放流の方法、場所の選定などは発眼卵、稚魚、本流域、支流域と検討をしているところです。
まだまた時間のかかる事業ですが何とか成功させたいと思っております。

完全発眼卵放流

釣りをする皆さんはご存知かと思いますが、釣り堀の魚と大自然の中で釣った魚では、釣ったときの満足感が違うのに気付きませんか?。河川に釣行したとき、強烈な引きと戦いながらやっとのことで釣り上げたら意外に魚体が小柄でショックを受けたことはありませんか?

その違和感とギャップは、釣り人が釣堀の魚、成魚放流魚に慣れてしまったからではないでしょうか。いけすでは水流も緩やかで餌も空から降ってくるので泳ぐ必要が無くなり魚本来の泳ぐ力が無くなります。本来なら河川の魚は激流と戦いながら餌を探し回り、外敵から身を守るため毎日泳ぎ回っているはずです。
また、河川に入るとき下流で釣り人がいるのにもかかわらず、平気で上流を横切る人がいます。ポイントに入るとき岩や草陰に身を隠し物音一つ絶てず川に入ることが少なくなりました。

それは、養殖生簀の中で育った魚はあまり物陰に敏感でなく多少の物音にも動じません。だから釣り人も多少川を荒らしてもポイントに入れます。釣りポイントでも一度フッキングに失敗して逃がしても、ニ、三度粘るとまた釣れます。一度釣り上げた場所でも、また釣れることが何度もあります。幼魚ならともかく、成魚でも何度でもあります。そんな河川は自然界にはありません。

鳴子漁協では、そんな河の現状から昔の川本来の姿に戻そうという取り組みを始めました。
川全てを昔の状態に戻すのは難しく、地形などは治水などの関係で戻すことは無理ですので、できることから始めることにし、魚をまず魚本来の姿にもどそうと動きはじめました。

1つ目は発眼卵放流です。なるべく自然に近い形で魚を育成する形を選びました。時間は掛かりますが成魚放流を無くし、発眼卵放流だけすることを計画致しました。発眼卵も昔から川に生息するイワナ、鬼首産イワナの発眼卵を選び、発眼卵育成区域を定め、河川を整備する予定です。

キャッチ&リリース区間

川の魚は釣り人の増加とともに年々減少してきてます。
川の資源は限られたものです。採り尽くせばいつかは無くなります。
広大な海でも今魚が減少して、放流事業を始めているところもあります。
釣りの楽しみとして釣る楽しみと食べる楽しみがあり、食べる楽しみを奪うつもりはありませんが、一度で食べられる量を超えて持ち帰る人もいます。
食べるなとはいいませんが、一度で食べられるくらいにして頂きたいのです。
また今釣る事だけを楽しむ、ゲームフィッシュをする人が増えてきました。
資源を大切にという意味でも、釣り上げるまでのプロセスを楽しんで頂き、釣り上げた魚は川に返すキャッチ&リリースをする区間を設けることに致しました。
たくさんの皆様の御理解と御協力が必要です。
釣り人のマナーと思いやりで美しい川と美しい魚を守りましょう。